七色のとらの物語り

難しいことはきらいです。あなたの脳ミソで化学反応を起こすような、心にじんわり広がるような暗号にするしかありません。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

だだだ

七色のとら 作 はみだした ゆれた 心のドアー いっつも開いておこう 君がいつ 戻ってきてもいいよう 前を向いたら 光が見えた 泣きべそ 汗かき 迷ったって いいから いいから そのまま進もうよ いつまでも続く道じゃないから 本番はとっくに始まっている 見…

道の途中

七色のとら 作 誰かが掛けた謎が するするっと 解けていく 魔法なんてないってこと! もしかしたら、悪いことじゃないのかもしれない。 自分でかけた謎だけが、いつまでたっても解けやしない。 どこかで野垂れ死んだとしたって 普通に また 命になるからさ。…

スイッチ

七色のとら 作 スイッチがたくさんある。 スイッチがたくさんある。 スイッチがたくさんある。 まだ誰も押したことないスイッチを押した人に、 次のを教えてあげる。 『スイッチ』

すもも

七色のとら 作 あかい皮を剥かないまま、 熟した実は 歯を立てなくても。 よおく冷やしておいたから 滴る雫は とても 冷たい ああ もうなつねぇ。 日が長くなったと思ったら いきなり夜が来る。 種の周りはすっぱいから、 本当は最後にしたくはなかったけど…

いつから?

七色のとら 作 紙一重です。これって言葉にできない。 昔は、なりたい自分になる術(すべ をちゃんと知っていた。 ルパン三世が好きな男のタイプだったんだ。 (今もだけど。) 毎日 何一つ決まってなくって そんでそれが許されてて、 気まぐれで、いたずら…

ながら生きていく

七色のとら 作 ぽろぽろと生まれてくるものがある。 思い通りになることばかりと思ったなら、 死ぬまで手加減して、片眼をつぶって歩いてれば? 世界を全て知ってから生まれてくるのはつまらなすぎるとは思わない? 今日もまた、昨日より大きな怪物がわたし…

ビードロの夜明け

七色のとら 作 ビードロのなかに入ったような夜明けがもうすぐ来るはずです。 わたしはは待っている。 子どものような眼差しでずっと待ちわびている。 想像もつかないようなところまで見たいと思うから、 どうかどうか行かないでください。 可愛い君、 まだ …

ピント

七色のとら 作 悲鳴悲鳴。聞こえてくるけど痛みなんて分からないから。 空っぽになってみる、わたしは平気。 まだ間に合う。まだ間に合う。 ケースなんてどうでもいい。 百円均一で売ってたやつで十分なの。 わたしは初めから目隠ししてる。 指で手のひらで…

スローモーションからシグナル。

七色のとら 作 ふと気がつくと、時々ものすごく冷静な自分が上から見下ろしている そしてくすりとも笑わずにただ淡々と実況中継をしています。 面白くなさそーうに、例えばものすごく頑張ってる自分のからまわりっぷりなんかを 静かに実況中継。 宵の雨垂れ…

君の うたう うた

七色のとら 作 君がうたうと なんか変な感じ 聴いているとお腹がすいてくるから。 いつも満たされすぎていて感覚が麻痺しちゃってる そんなわたしにとっては一番必要なうた。 見せ掛けを取り除き 最後に、本当に必要なものだけを残す 裸んぼになれるさ 君の…

水槽の中

七色のとら 作 あたしん中で泳ぐ魚 小さい魚に恋をした 出口は教えてやんないから 見つけるまで端っこまで ブルーライト 何よりも澄んだ世界 どこまでも先が見えるのに 端が見つからないから居心地よくて 胸をなでおろす 君は他の海を知らない この海が全て …

点と線

七色のとら 作 帰ってきたくなったら帰っておいでと言いました 全てのいとおしいものたちへ。 待ってることは苦手ですが、待っててもらうのはとても嬉しいので だから待っている素ぶりをします。 それでもいいですか。 またね。帰ってきてね。 ここにいるか…

掛け違えた

七色のとら 作 口にしたら今にもとけちゃいそうな そういうものの名前には何でも「あ」がついてる おりこうさんにはサンタクロースがやってくる そうでなくても誰かが誰かの特別になる 本当に欲しいものが近くにずっとあるなら 今手に入れたいもののうちで …

唯一これだけという強さ

七色のとら 作 色々な表現方法を使う中で ループと輪っかがリンクする 縦にも横にも斜めにも 大きく広がってるのが見えるでしょう。 多くのその中で いったい何番目に ブツ、をいただけるのでしょうか。 多くは順番待ち。 そんな中、 わたしははここにこうし…

数学

七色のとら 作 昨日があり 今日があり 明日があって そんで 毎日問題が山積みなのは変わらなくて、 全部解くことは無理なので かなり遠くを見て予測して、 今より少し先を見て、一所懸命ただ目の前の問題の中から必要なものを選び出し、ひたすらそれを解いて…

そっと

七色のとら 作 少し笑って少し泣いて ありがとうと言った あまたある中で 走り去る中で テープを巻き取るように わたしは幸せだと思った 静かに握り締める 喉の奥に本当に知っているもの 君に 教えたいよ そっと。 『そっと』

ちいさなて

七色のとら 作 欲しがるなら あなたにあげましょう。 これはね、いつか使おうと思って大切に取っておいたものだよ。 でも、今日がその日みたいだから 惜しみもなく あげよう、あなたに。 そう言って手の上に乗せた小さな箱を 大切そうに差し出す。 この日を…

果ての果て

七色のとら 作 どっかとーくへいきたいな♪ ふんふん はなうたうたいながら 嫌なことすべて忘れて だってここにいる必要なんてないんだ 気がついたらめんどくさくなっていたんだ 世界は本当は単純だ わたしだってただの動物だ あいだのなんだのうるせーよ た…

出発の時

七色のとら 作 その時大事なものなんて分からないよね だからかばんひとつで。 結局自分を信じるしかないんだ 誰かが言う無責任なことにすごく揺り動かされるけど、 捨てるものなんてないのよ だってまだ何も手にしてないもの なんだかわからない力に心が揺…

ほくろ

七色のとら 作 心にずっと蟠りがあって ずっと、もうずっとあって 今となってはもう、ほくろのようになってしまった。 わたしはわたしの持っている基準となる点をあなたに合わせることができないで、あなたの変わってゆく気もちをどうすることもできなくて、…

単純なかたち

七色のとら 作 こんぺいとう* かじって逃げた おかしくって仕方ない 誰かが追いかけてくるよ 寝たフリしよう 探しているこたえを知ってるんだ ききたくないの? いじわるね× 世界は単純だ 心がかき乱された それだけ あーぁ。 あーぁ。 遊んでほしいだけなのに…

久々に歌いたくなったのは

どうしようもない時がある。 ふとした隙間がある。 誰にでもある。 認めなきゃ食われてしまう。 私は人間で、ただ息を吸って吐き、水を飲んで食べ物を食べて出し、 子孫を残し種族を反映していく事それだけでは 満足できない動物として生まれてきたのだから…

なゆたた

七色のとら 作 なかなおりしようよ あしたはくるかもわからないし あたたかい きみのあたまを きょうも あたしにうずめてねむりなよ あかちゃんみたい。 わたしは おかぁさんみたいかなぁ。 ? わからないけど やわらかい あなたのにおい しあわせに お眠り …

白い

七色のとら 作 らくだに乗ってゆらゆらゆらゆら あなたの所に向かう途中。 月は確かに導いてくれているけど あたしのらくだは頼りない足取りで 初めてのように 冷たい砂の上 を 手探りですすむんだわ 全てを、消す事は難しいね。 幸か不幸か ここでは全てが…

よなかにふるあめのうた

七色のとら 作 あらうよ 全てを 潤すよ 世界を 心を からだを こんなにも醜いあたしに降り注ぐ雨のうた もうずっとずっと降り止まぬ あらうよ 昨日見た夢を 満たすよ 儚いなぁ 毎日が 輝くならいいね つめたいあめではないよ かなしいうたではないよ ここに…

なないろの物語

七色のとら 作 昨日見た夢を そのまま冷凍保存するのはむりかなぁ あんまり素敵な気分だったから 今日はスキップで会社に向かう(そういう気分でね。) きっとちいさな子どもなら 楽しくって駆け出していた。 いつの間にやら重たい荷物がたくさん増えていて …

落ちてゆく予感

七色のとら 作 君について 探している/ずっとずっと/探している/もうずっと/うそ。もうとっくに知っていた/君のいるところ/あー/その手に触れたいよ/お酒は嫌い/簡単になっちゃうんだから/特別だ/あたしは/他の誰にも理解出来ないはずだから/特…

宝物

七色のとら 作 本屋で恋愛小説を立ち読みして、淡い心。 近くのコンビニでいちごポッキーを買うようなそんな想い。 なのにそれが今現在一番の宝物で、最優先になっているかも。 雨の日にお気に入りの傘をさして長靴でびしゃびしゃ帰った帰り道に覚えた歌。 …

はじめに

正直な私を自己紹介すると、自分でも不思議な話になってしまうのですが聞いてくださいますでしょうか。 あるトラウマがきっかけで、20歳の頃まで12歳の心を眠らせたままにしていました。ある日ハッと目覚めたときから心の中から言葉があふれ出して止まり…