七色のとらの物語り

難しいことはきらいです。あなたの脳ミソで化学反応を起こすような、心にじんわり広がるような暗号にするしかありません。

点と線

七色のとら 作

 

 

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帰ってきたくなったら帰っておいでと言いました
全てのいとおしいものたちへ。

 

 

待ってることは苦手ですが、待っててもらうのはとても嬉しいので
だから待っている素ぶりをします。

 


それでもいいですか。


またね。帰ってきてね。
ここにいるから。いつまでも。

 

 

 

 

だって思い出して欲しいんだもん。
根っこを縛り付けておきたいんだ。

 

わたしは点であり、
ひとつの人生は線なのです。


そして時々線と線が交わります。


ある一定の期間、それは歯車があったみたいに面白いほど噛み合う
生きていると極まれにそんなことがあります。


当たり前のようだけどそれは奇跡に等しいこと。

 

そんでまた二つの線に戻り、それぞれの道へと帰っていく。

 

 


それだけのこと。

 


だから寂しくはない。

 

 

(もう二度と交わることはないと本当は知っているけど。)

 

 

 

『点と線』

 

掛け違えた

七色のとら 作

 

 

 

 

 

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口にしたら今にもとけちゃいそうな
そういうものの名前には何でも「あ」がついてる

おりこうさんにはサンタクロースがやってくる
そうでなくても誰かが誰かの特別になる

 

 

本当に欲しいものが近くにずっとあるなら
今手に入れたいもののうちで いらないものがほとんどだ


間違いだらけ
ボタンの掛け違いみたいに
あたしの心は

いつもちぐはぐだ

 

 

『掛け違えた』

 

唯一これだけという強さ

七色のとら 作

 

 

 

 

 


色々な表現方法を使う中で
ループと輪っかがリンクする

縦にも横にも斜めにも 大きく広がってるのが見えるでしょう。

 

 

多くのその中で いったい何番目に

ブツ、をいただけるのでしょうか。


多くは順番待ち。

 

そんな中、
わたしははここにこうしてちゃんと立っているというだけで
それを褒めてあげなきゃ崩れてしまうと思うのだ


こんなにも脆く崩れやすい。

 

 

しかしあなたはここにちゃんといるのよ。

 

 

 

 

 


唯一のものがあるはず。

 

 
沢山ある中で、表現とは手段でしかない。

つまり、わたしが わたし自身で居続けるため、ただそれだけの。

その生命力ともいえよう表現に勝るものはない。
だから見つけてしまったあなたには敵わない。
それを取り上げたら死んでしまうものね。

偽者だと思ったら負けてしまう。

 

 

 

 

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『唯一これだけという強さ』

数学

七色のとら 作

 

 

 

 

 

 


昨日があり 今日があり 明日があって そんで 毎日問題が山積みなのは変わらなくて、


全部解くことは無理なので かなり遠くを見て予測して、
今より少し先を見て、一所懸命ただ目の前の問題の中から必要なものを選び出し、ひたすらそれを解いていく毎日。

 

 

人生は数学の問題をノートの上で説いていく感じにとてもよく似ているな、と思う。


はじめてのは時間がかかる。


その公式の頭になるまで、新しい定義と定理に慣れるまで
でも慣れてしまったら応用だろうとすらすら解けてしまう。


一度解いた問題は自転車のように。

 

そんで同時に問題を探すこともしていかないと、
ずっと同じ問題を毎日やるというのは苦痛以外の何ものでもない。


レベルアップしていく毎日。


今以上難しいものを探すには
自分が枠の外に抜け出さなければならない。

 

 

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数学

ちいさなて

七色のとら 作

 

 


 欲しがるなら
 あなたにあげましょう。

 

 

 


 これはね、いつか使おうと思って大切に取っておいたものだよ。

 

 

 

 
 でも、今日がその日みたいだから

    惜しみもなく
 あげよう、あなたに。

 

 

 そう言って手の上に乗せた小さな箱を
 大切そうに差し出す。

 

 

 

 この日を待っていたので
 とても嬉しくて、涙が出そうです。

 

 

 

 

 

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『ちいさなて』