七色のとらの物語り

難しいことはきらいです。あなたの脳ミソで化学反応を起こすような、心にじんわり広がるような暗号にするしかありません。

ながら生きていく

七色のとら 作

 

 

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ぽろぽろと生まれてくるものがある。

 

思い通りになることばかりと思ったなら、 死ぬまで手加減して、片眼をつぶって歩いてれば?

 

世界を全て知ってから生まれてくるのはつまらなすぎるとは思わない?


今日もまた、昨日より大きな怪物がわたしを呑み込もうとやって来る。


あしたもそうだろう。

 

けどわたしが怪物になることは、死ぬまでない。

 

わからないまま生きていくからぽろぽろと生まれてくるものがある
悟るには早すぎる。


世界中のなぞを死ぬまでに全て解いてしまうことはできないんだなぁ。


とてもくやしい

歩きながら
走りながら
なにかに心奪われながら
間違えながら
笑いながら
歌いながら

 

 

 

誰かがやってるからってやらない理由にはならない。

 

汚れたら洗い
何度でも新しく生まれ変わり

苦しい時ならなおさら誰かに与えてあげよう
あたしにあるもの全てで。


、ながら刻んでいこう
、ながら進んでいこう

 

やっとと思ってもまたすり抜けてゆく
この隙間を縫い、もっと隙間を細かくしても
またこの手に入る瞬間にさらにまた、もっと細かかったことに気づく。

 


いつまでも手に入れてしまうことはできないから、 安心して力いっぱい追いかけてもいい。

 

 



 

 ひとつには、なれないのだろうか。

 

『ながら生きていく』